介護職は重労働ですが、やりがいのある仕事です。
介護職そのものの知識だけでなく、医療系、福祉系の最新の知識や情報を常に意識しておく必要があり、勉強しなければならないことが山のようにあります。対人業務ですので何よりコミュニケーション能力が問われますし、健康管理など自己管理力も必須です。
しかし、何と言っても最大のやりがいは、他人の人生の最後の時期と深く関われることでしょう。どんなに老化が進もうが認知症が悪化しようが、皆それなりに一生懸命生き抜こうとします。そんな「生」への執着に敬意を表し、生活介助のプロとして自分に何ができるか、何をしなければならないか、常に勉強と自己研鑽を続けていなければなりません。
職場に業務マニュアルはありますが、実際には利用者ごとに接し方が全く違いますので、個別に人生の履歴や職歴、病歴などを学ばなければならず、利用者が10人いれば10通りの業務マニュアルが必要と言っていいでしょう。人それぞれの体調に合わせた対応が必要で、それは日によって全く違う場合も珍しくありません。医師や看護師との連携も欠かせませんので、医療系知識もある程度のレベル以上のものが求められます。知識がなければ医師、看護師に正確な報告や相談ができず、戸惑うことになります。
介護だけでなく医療、福祉系知識、利用者の性格や趣味に合わせて話題を提供し、コミュニケーションがとれるだけの情報やノウハウを日々学び続けていなければならないという、極めて前向きな姿勢の求められるやりがいの大きな天職、それが介護職という仕事なのです。